お茶漬けびより

"あなたに教わったことを、噛んでいるのですよ" 五等分の花嫁 7巻 「最後の試験が五月の場合」より

数学文章作法 基礎編を読んだ

『数学文章作法 基礎編』本を読んで良かったので、勢いで書いてます。

この本は何か

分かりやすい文章の書き方を解説した本です。対象読者は解説するような文章を書く人で、特に論文のような文章を書く人に向けた本です。著者は結城 浩(ゆうき ひろし)さん。

インタビュー記事があったのでなんとなく貼っておきます。

next.rikunabi.com

どんな人におすすめか

文章を書く人におすすめです。内容は数式を書くような文章で解説されていますが、読者に何かを教える本を書こうとしている人全員におすすめです。この本自体も解説されている方法で書かれているので分かりやすいです。解説と実例が同時に体験できるので内容に納得せざるを得ません。

また、自分はこういった文章を書く中で「なんか読みづらいなぁ……」と感じていたので読み始めたのですが、読んでいると文章を書く側だけでなく技術書を読む人にとってもいいかもと思いました。というのは、文章を読んでいると理解できないときがありますが、この本の分かりづらい文章に当てはまれば、なぜ理解できないかが客観的に判断できるからです。

あとは仕事をしている人にもおすすめです。どう話せば相手が理解しやすいかということに応用できそうだからです。自分は、考えを相手にまとめて話すことが上手くないので、この本に書いてあることを実践すればマシになりそうだなと思いました。

つまり人と関わる人みんなにおすすめです。

内容について

文章を書くときに気をつけることや、どうすれば分かりやすい文章になるか、数式はどう書くか、例の作り方、問題の作り方、目次や索引など文章を書くために必要なことが全て書いてあります。

4章の数式と命題は読んでいるときあんまり関係ないかなと思っていましたが、今振り返るとコードを載せるときに参考になりそうです。

どの章も良かったですが、とくに5章のや7章の目次と索引は勉強になりました。読者が理解しやすい例や索引の作り方はどうやって作っているのか分からなかったのでためになります(索引を作るような文章はめったに書きませんが)。

おわりに

大学生になったときに、『理科系の作文技術』という本が入学前に読む課題であったのですが、あの本も良かった記憶があります。『数学文章作法 基礎編』と比べると堅い印象がありますが、『理科系の作文技術』を読んでなかったら自分の文章は今よりもひどいものだったでしょう。内容はほとんど忘れてしまったので、また機会があれば読みたいです(読まない)。ちなみに『数学文章作法 基礎編』の参考文献にも含まれていました。

今後は、『数学文章作法 基礎編』の内容を活かして記事を書いたり、同人誌書いたりしたいと思います。